プレセプシンについて

2017年6月25日 BLOG, 原田 拓
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プレセプシンについて

プレセプシンはCD14のサブタイプの1つ。CD14は食細胞が細菌等を貪食する際に利用する蛋白で,CD14が分解されて血中にでてきたものsCD-14STがプレセプシンを命名され検査に利用されている。

 

プロカルシトニンは4時間で上昇し,ピークに達するのに1日。プレセプシンは2時間で上昇し,3時間でピークに達するといわれ早期の敗血症診断への有用性が期待されている(World J Emerg Med. 2014;5(1):16-9)

 

腎排泄の物質のため透析患者では1000以上の高値を示すようです(PLoS One. 2015 Jun 1;10(6):e0129159)

 
現段階のData(主にSystematic Reviewで検索)
・SIRS患者における感染症(旧基準Sepsis)に対するROCはプロカルシトニン0.85,CRPは0.77,プレセプシンは0.88((Springerplus. 2016 Dec 12;5(1):2091.)
・SIRS患者における感染症(旧基準Sepsis)に対してプレセプシンは感度77%特異度73%,ROCは0.86(Ann Intensive Care. 2015 Dec;5(1):48)
・SIRS患者における感染症(旧基準Sepsis)に対して感度83%特異度78% ROC curve 0.88(Medicine (Baltimore). 2015 Nov;94(47):e2158.)
・SIRS患者における感染症(旧基準Sepsis)に対して感度86%特異度78% ROC curve 0.89(Crit Care. 2015 Sep 11;19:323.)
・SIRS患者における感染症(旧基準Sepsis)に対して感度78%特異度83% ROC 0.89(PLoS One. 2015 Jul 20;10(7):e0133057)

→感度78%特異度83% ROC 0.89

 

考察

・Dataを見る限りプロカルシトニンと同等(あるいは多少良い)くらいのバイオマーカー

・感度がそこまで高いわけではないので単独で除外するには不十分。臨床的状況を考慮して解釈する必要がある。

・2016年にSepsisの基準が変わったので追加のDataが待ち遠しい